平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典/イザベラ・ディオニシオ
”超訳”古典エッセイだそうです。
エッセイってことは随筆であって、枕草子と同じジャンルなのね。
「随筆」と「日記」っていうのはノンフィクション
「物語」はフィクションの位置づけでいいんだろうか。
この本の中で語られる文献で
「日記」ジャンルは「和泉式部日記」「更級日記」「蜻蛉日記」「とはずがたり」「紫式部日記」
「随筆」ジャンルは「枕草子」
「物語」ジャンルは「伊勢物語」「竹取物語」「新生」(いきなりダンテ)
だと思われ。
今、こんなに古典にはまっているのに
中高の時に全然好きじゃなかったわけが分かった。
中高で主に教材として使われたもののの多くが「日記」か「随筆」で
私は「自分語り」を読むと嫌悪感を持ちがちなのだ。
「日記」とか「随筆」全部うざい。
あんたがモテるのは分かった~とか
知識ひけらかしオツ~とか
どう考えてもそれ盛りすぎでしょ~とか
人の悪口ばっかり、あんた何様~とか
まるで現代のブログとかSNSのお花畑そのまんま。
そりゃ、日記やエッセイが全部うざいわけじゃない。
よくできた人が書いた素晴らしい作品だってあるだろう。
実際この本にも好ましい女性はいた。
作者のイザベラさんがとても素敵だった。
流暢な日本語、ユーモアのセンス、知識の深さ
どれをとっても凄すぎるんだけど
マウントもなく否定的な言葉もなくダークな部分はさらりと流し
テンポよく、笑顔で読めて、読後感もいい。
こうありたいものです!!
とか言いながらいっぱい否定的なこと書いちゃったよ!
私の大好きな小野小町は和歌しか残してないのでなんかホッとした。
ずっと好きでいたい(なにソレw)
それにしてもやっぱりフィクションがいいな。
「竹取物語」読みた過ぎる。
かぐや姫ただものじゃないわ・・・