「韓非子」を見よ!/守屋洋
もし私が古代中国の人だったら、軽く前の上司に殺されてるな。何読んでもやっぱり怖いなぁ中国。
パワハラだのなんだの言って国が守ってくれる現代日本だから私の首もつながってる。
「性悪説」の韓非子です。
でもやっぱり「性善説」「性悪説」の分け方はちょっと乱暴だと思う。
そんな単純なものじゃない。
内容はもう、至極共感することばかり。
自分を守るために身に着ける考え方です。
「性善説」の孔子も、「性悪説」の韓非子も
お仕事面ではなかなか不遇な人生だったようです。
でも、孔子は色々いいこと言って陽気に暮らしてたくさんの弟子に囲まれてみんなに好かれて生きて、亡くなった。
それに比べて韓非子は吃音のため話をするのが苦手で鬱々と過ごし、でも卓越した文才と優れた思想があって書に残したけれど結局それによって同門の李斯のねたみを買い、事実無根の汚名を着せられ自殺に追い込まれてしまう。
自分を守るためにすべてを疑ってかかる思想を説いているのに全然自分のことを守れていない残酷な現実を目の当たりにした。
知恵があることと、それを上手に利用することは別なんだ。
だから立場とか勢いだけを持ってる馬鹿どもが世の中を仕切っているのか。
「賢いのは分かるけどなんかエリートでむかつくわあw」なんて文句言いたかった。
本の内容が内容なだけに、もっと上手に生きた利口で器用な人をイメージしていた。
司馬遷は『史記』の韓非子伝を、「説難篇を著して、君主に説くのがいかに難しいかをいいながら、
自分自身は秦王に説きに行って、その難しさから脱却できなかったのを悲しむ」と、結んでいる。
本当にとても悲しい。
ところで前回
「もう、会社やめるまでこの上司でいい」
なんて言いましたが(いやむしろそれがフラグだったのか)
この度異動が決まりました。中途半端にもほどがある2月の途中で。
マジびっくりした。上司もびっくりしてた。
もらったばかりの仕事があったんだけど、あれどうするんですか?って聞いたら
どうしようかなあ・・・なんて言ってた(笑)
1年くらいなにも仕事がなくて(前の上司のそういうパワハラにあってた)
1日中遊んでるのに慣れてたからちょっとリハビリ必要だけど。
「おはようございます」と「お先に失礼します」しか言葉を発しない日々が終わる・・・