珈琲の表現/蕪木祐介

『美しい本』

とにかく『飾りたくなる本』

珈琲が好きで、珈琲を飲む時時間が好きで、珈琲をいれる事が好き。
ゆったりした、穏やかに流れる時間が好き。
ただの喉の渇きを潤す飲料水ではない、珈琲には空間と時間と、そして自分がいる。

そんな、珈琲好きの心にぐっさりと突き刺さるこの本、まず最初に目に入ってきたのは帯に書いてあるこの言葉

(以下抜粋)
感情に
寄り添う珈琲を、
大切な人に
振る舞う一杯を、
思うままに
淹れるために

もうね、手に入れない選択肢はないですよね、お持ち帰り決定ですよ。
一緒に帰ろう

4章からなる文章と写真で構成されたこの本

合間に挟まれた全体的に黒い色合いの美しい写真たち
珈琲豆であったりカップであったり、器具であったり喫茶であったり、見てるだけで落ち着く時間の風景。

そして、オフホワイトの紙面に落ち着いた字体と配置で描かれた文章たち
基本の入れ方とコツ、ココロオドル珈琲グッズと雑学、珈琲愛にあふれた文章すべてが魅力である。
4章『珈琲を愉しむ』ではちょっと踏み込み、珈琲のお供別抽出法やバリエーション珈琲の作り方等が載っている。

すごい!!
トーストに合う珈琲とかクルミクッキーに合うとか、自分には絶対区別つかない自信ある。
それでもいいと思う、好きだから

珈琲が私にくれるのは、もっとずっと大切なものだ。

この本と出合えたこともそのひとつなのだろう。

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