アフターバブル/小幡績

株を始めてからというもの、

暇を見つけてはネットで経済関係の記事を読むものの早々に意味が分からなくなり

必死で最後まで字を目で追ってみれども全く理解できず終わり

自分の頭の悪さと知識の浅さを突き付けられて

「無駄に長く生きてきただけのバカめ」と言われているような気がして落ち込んだりしてきましたが。

 

ある日、小幡さんの記事を見つけて、面白くて一気に読んで共感し

この人の文章わかりやすいし読みやすい!と嬉しくなりプロフィールを見たら

『東大の経済学部を首席で卒業 からの大蔵省 からの数々の華やかな経歴』

・・・エリート中のエリートの天才だった。

 

その時なんか、目からウロコ落ちた。この小さな目から巨大なウロコ。

小幡さんが石投げたら当たるのは100%自分より低知能ってことだ。

警察に通報されるまで石を投げ続けても自分と同レベルの人に当たることはまずない。

文章を書くとき、言葉を話すとき、相手は必ず自分より低知能という状況が確立されている。

凡人が畑のジャガイモとカボチャに話しかけるのに等しいと推測する。

そりゃわかりやすい言葉で言わなきゃわかんないよ!

そんなの当然じゃないか!!

 

それ以来、難しく訳の分からない文章を書く人のことは

『専門用語と無駄に難し気な言い回しを駆使してマウントとってきてる張子の虎のお馬鹿さん』

または

『勉強していておりこうさんだけど、文才がなく、文書の内容もつまらない無能な人』

の二択になりました。

なんだ今までマウントとられてただけか。

無駄に落ち込んで損したわ。

 

小幡さん二冊目です。

むつかしいけど面白い。

面白いけどむつかしい。

 

Creepy NutsのRと母国語が同じでよかったと思うレベル世界史とっててよかったと思った。

コロンブスのアメリカ大陸発見とか、産業革命とか大体の流れは知ってる。

でも経済学は専攻してないからマルサスもアダムスミスも名前しか知らない。

株もはじめて5年目のばぶーだし、あんまり勉強しないタイプだからリーマンショックも国債も金利もよくわかんない。

こんな基礎知識のない「無駄に長く生きてきただけのバカ」でも

「なるほど!」とか「ほんまや!」とか言いながら

苦痛なく最後までさっさと読めてしまいました。

 

コロナの初期に執筆されてるんですよね

経済書ってノンフィクションだと思ってたけど

考えてみれば、現状から考える近未来の予測なわけだから

マイカテゴリーでエキサイティングでドラスティックなフィクションに分類されるようになりました。

 

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