杜子春/芥川龍之介
青空文庫です。
文学は教科書レベルしか読んでいない私です。
そんな私に懐かしい、教科書でおなじみの文豪、芥川龍之介です。
まずは、めっちゃいい人だと思った。
もっと斜に構えた人の印象があったんで驚いた。
35歳で亡くなってるんですね。なんというみずみずしい感性。まぶしいわ。
幸せって、お金で買えないんだとしみじみ感じた。
何回も失敗しないと気づけなかったけど、幸せになる才能をちゃんと持っていたところが素敵なエンディングに結びつくのね。
教科書で読んだはずなのに、ラストまで覚えてなかった。その時は、そんなに心に響かなかったんだと思う。
ちよっと話それますが、お金があっても幸せではないのねって感じた場面を思い出したので。
最近、病院で何時間か待機する必要が有りまして、
待合室でぼーーーーっと座っていた時のこと。
スタイルが良く、服のセンスも良い、オシャレできれいなオバサン(推定60代前半) が、
車椅子に乗ったお母さん(推定90代)が退院するのを迎えに来てたところに居合わせました。
カッコいいオバハンやな〜こんなふうに歳とれるもんなんやね
この私のボロボロなこと…爪の垢でも煎じて飲むか…
とか思って見てたら、めっちゃお母さんに厳しく怒鳴り始めたのです。
「ちゃんと自分で歩いてよ!私腰が痛いから無理やからね!
どこに帰るかって?家以外のどこに帰るんよ!ほかに帰るところないやろ!!
遠くまで来てくれてありがとうはないの!?」
あらまー・・・
オバハンと看護婦さんで車に移乗させとったんだけど、 2人とも下手で、お母さん地面にズリ落ちてしまってた。
お家帰っても、お母さんに怒鳴り散らすんだろうなぁ。
お母さんボケボケだったから、どこ吹く風だったけど、やっぱりちょっとかわいそうだった。
きれいじゃなくても、スタイル良くなくても、 優しくて穏やかなオバハンの方がいいなと思った。
退院する母に怒鳴り散らす美しいお金持ちのオバハンは、幸せそうには、とても見えなかった。
何度も何度も聞いてきた、感じてきた言葉なのにすぐに忘れちゃう言葉です。